子どもの早期教育のメリット・デメリット

早期教育のデメリット1

 

一つ目、インプット教育の様々な弊害が・・。一方通行のインプット教育を続けていると、「独り言を言う」「奇声を発して、激しく暴れる」「食欲をなくす」「キレやすい」「壁に頭を打ち付けるなどの自傷行為をする」などの弊害を持つ子どもが増えているという話もあります。

 

二つ目、脳の機能が発達するわけではありません。3歳までに脳の重さが急激に重くなることは確かであるが、神経細胞の網である脳の「構造」ができるだけであって、「機能」が発達するわけではないと言います。

 

また、脳が未成熟なうちに特定の情報を送り込みすぎると、のちの学習のために残しておかなければならない領域まで使ってしまうのではないかとの意見もあります。

 

乳幼児は感動したり、体験したりする広義の学習活動がその後の脳の発達に影響するのです。

 

三つ目、カード教材を使った記憶の再生は困難です。記憶は関連情報などと結びつけてインプットされている場合、再生されやすいのですが、それが不十分であり、しかも覚えるという本人の自覚がない記憶は時間の経過とともに再生は困難になるのではないかと言われています。

 

四つ目、本来の遊びと早期教育の遊びの違いについて。早期教育も遊びを取り入れた教材を開発していますが、本来の遊びと早期教育の遊びでは本質が違います。遊びは本来、自発的に作り上げていく世界であるのに対し、早期教育の場合は準備された活動を受動的に受け入れることで成立する世界です。

 

また、集団遊びが減ることで協同作業が苦手になる危険性もあり、協調性のない子どもに育っていく危険性もあると言われています。